WordPressの有料テーマは入れたほうがよいだろうか?

WordPressブログをはじめて間もない初心者がまず最初に悩むのがテーマのことです。
そして、テーマにも無料テーマと有料テーマがあり、多くの方が直面するであろう悩みに「 有料テーマは入れたほうがよいだろうか? 」というものがあるでしょう。

今回は私も直面したその悩みとの付き合い方をまとめてみたいと思います。

ざっくりまとめ

どういうトーンで書かれた記事なのかわかっておくとより読みやすいと思うので、最初に結論をまとめておきますが、「有料テーマは入れたほうがよいだろうか?」という問いに対しては、「あなたの価値観次第だよ」というのが答えです。

有料テーマを選択肢に入れてもよい人
  • ブログのデザインに強いこだわりがある人
  • ブログ活動に背水の陣で臨みたい人
    • ただし「お金をかけたのだから…」とやる気の後押しになる人に限る
必ずしも有料テーマを選択肢に入れなくてもよい人
  • ブログのデザインにそこまでこだわりがない人
  • 改善やカスタマイズの手間が苦にならない人
  • まずはブログ活動をお試し的にはじめたい人

というわけで、テーマ選択に関しては、ブログデザインへのこだわりやブログへの向き合い方がポイントだと思いました。

考え方のポイント

ここで考え方のポイントとしては、こうした考えが「入れたほうがよい」という絶対的な良し悪しの観点ではなく、「選択肢に入れてもよい」という検討範囲に関する観点だということに注意してください。
一般的に有料テーマは無料テーマより高品質な可能性は確かに高いと思いますが、有料テーマありきで考えることはあまり本質的ではないからです。

デザインへのこだわり

そうしたところで、1つ目のポイントとなるのが「自分がブログデザインをどれくらい追い求めてしまいそうか」というところです。
こればっかりは人それぞれで、ほぼテキストベースでも気にならない人もいれば、自分が満足するようカラフル&スマートにしないと気になって仕方がない人もいますので、それ次第です。
ブログデザインを追い求めるあまり、カスタマイズが本業になってしまうようでは本末転倒と言えますが、カスタマイズが好きな人はそれもまたブログ活動の一部なので、そういった人は無料テーマで試行錯誤するのも一つのあり方なのかもしれません。

モチベーションの後押し

2つ目のポイントは「ブログ活動の人質として最初からお金をかける」という、ブログへの向き合い方の観点です。正に背水の陣ということで、形から入ることがプラスになる人はそっちのほうがいいかも、ってケースがあります。
また、先行投資とも言えるため、途中で投げ出さずに続けられるのであれば最初からそうしておいたほうがよいということもあります。ただこれはこれで、最初のタイミングでそんないいテーマが選べるのかという難しさもあります。

筆者のパターン

ちなみに、私自身は半年ほど無料テーマで試行錯誤しながら過ごし、今は有料テーマ(STORK19)を導入しています。上のパターンに即して言えば、デザインへのこだわりが強いにも関わらず、無料テーマで始めていたケースですね。

そこに至る話はさておき、とにかく有料テーマ導入後、「さっさとこれにしておけばよかったな」と思ったので、開始当初にどんなことを考えていれば、最初から有料テーマを入れる気になったんだろう?というのがこの記事をまとめようと思ったきっかけです。
なので、そういった人が書いた記事なんだなということはご承知ください。

このようなきっかけから書き始めた記事ですので、この記事で取り上げる「悩んでいる人」はWordPressによるブログを始めたばかりの初心者です。ある程度スキルがついていればまた違った視点があると思いますが、とにかく今回はこれからブログをやっていこうとする方を強く想定しています。

それでは、順に考えていきましょう。

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悩んでいることは一体何か?

では考えていきたいと思いますが、何か悩みがあったとき、それに上手く対処するにはその悩みを上手く理解することが大事です。

記事名に取り上げてみた通り、端的な表現としては「有料テーマは入れたほうがよいか?」ということではありますが、もう少し分解すると、その前提となる悩みを含め、いくつかのステップを考える必要がありそうです。

  1. テーマを変えることで、何が変わるのか?
  2. テーマを選ぶとき、何を優先するか?
  3. 優先したいものを最もよく実現できるテーマは何か?
    • そしてそれは有料テーマであるべきか?

こうしてみてみると、「有料テーマは入れたほうがよいか?」が悩みだと思っていても、それは悩みピラミッドの頂点、それも一側面に過ぎず、むしろ大事なのはその土台であることが見えてきます。

悩みピラミッドの全容

まずはテーマの違いが何に繋がるかという前提知識を知り、その知識をもとに「自分ならこれが大事そうだな」と自分なりの価値観を模索します。

そして、その価値観が決まれば、あとはそれを満たすテーマを選ぶだけなので、もはやそれ以外に悩むことはありません。世間一般的にどうであれ、自分の価値観にとってそれが最良であれば十分というわけです。

テーマを変えることで、何が変わるのか?

ではまずは、一般論としてWordPressのテーマを変えると何が変わるのかという前提知識を確認しましょう。

「具体的なPHPパーツとしてこれが差し変わるので…」などと細かく言うことはできますが、要するにということであれば、各テーマのウリをざっくり眺めると、何が変わるのかが見えてきます。
色々なテーマの説明文から、「こんなメリットがあるよ!」というポイントをまとめると、大体こんな感じになりそうです。

テーマ変更のメリット
  • ブログ活動の生産性が上がる
    • 簡単に見た目がきれいになる
      • 洗練されたCSS
      • 選べるページデザイン
    • ブログの表現力が上がる
      • 豊富なカスタムブロック
    • 記事の執筆に集中できる
      • プラグインをあれこれ駆使しなくてよくなる
      • テーマ関係のトラブル時にサポートが受けられる
  • ブログの集客力が上がる
    • ページ表示が速くなる
      • 無駄な要素が排除されており、ページが軽い
      • 遅延読み込みなどが考慮され、表示が最適化されている
    • 各種SEO対策が組み込まれている

総じて、「ブログ活動の生産性が上がる」「ブログの集客力が上がる」の2つにまとまるような話が多く、この2点がポイントになることが多いように思いました。

テーマごとの注力ポイント

実際に、各テーマの公式ページを覗いてみると、生産性や集客力がウリになっていることがわかります。いくつか見てみましょう。

例えば、JINは「記事作成をストレスなくスムーズに執筆できる」という文句にも表れているように、使い心地というキーワードとともに生産性を重視する姿勢がわかりやすいです。

JINについて(JIN) より

一方で、こちらのSTORK19Cocoonはテーマの特徴を述べたページで「モバイル」「高速化」などの単語が見えますので、どちらかと言えば集客力に重きを置いてそうに見えます。

STORK19(OPEN CAGE) より
Cocoonについて(Cocoon) より

もちろん、これらの各テーマがもう一方の要素を無視しているわけではありません。

単に、よりどちらに軸足を置くかという個性の話なので、もう一方をないがしろにしているというものではないことに注意が必要です。

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テーマを選ぶとき、何を優先するか?

それでは、前述の「ブログ活動の生産性」「ブログの集客力」があったとき、何を優先したいかというテーマ選びの価値観を考えていきましょう。

ブログ活動の生産性

まず1点目はブログ活動の生産性です。これは単に、エディタなどがどれだけ使いやすいかということだけでなく、「ブロガー本人がコンテンツそのものにどれだけ時間を費やせるか」ということです。

例えば、とある内容の記事を1時間で書いたとして、その見た目のブラッシュアップに3時間かけることが正しいあり方なのかというような話ですね。
もちろん、記事デザインの多くはWordPress全体に作用するので、記事ごとに手間が発生するのは言い過ぎですが、「見た目のブラッシュアップ」にかかる手間はなかなか侮れない存在です。

ですので、テーマによる見た目が肌に合っていてカスタマイズの手間が少なかったり、エディタの使い勝手がよくて記事執筆が捗るということが生産性を高めることに繋がるはずです。

私の例でいけば、このブログは2020年10月ごろに累計で100記事となっていますが、そのタイミングで記事執筆にかかる時間と、それ以外にかかった時間を振り返ったところ、

月別記事数と活動時間

というように、ブログのデザインが固まるまでは概ね活動時間の約10%を記事執筆以外の管理時間に費やしています。
無料テーマであることから、むしろ手をかけることが必要だと思っていろいろプラグインやCSSをいじっていましたが、結局は「ハウルの動くブログ」みたいなものが出来上がっているだけのように思い、まとまりのいい有料テーマにしてみようと思い立ちました。

9月に管理時間が増えているのはまさにテーマ移行に費やした時間ですね。

という実体験からすれば、自分が満足するデザインを固めるまでに時間を費やすくらいなら、さっさとお金で時間を買っておいてもよかったなーと思うところです。

もちろん、見た目や使い勝手にこだわらず淡々と記事を書ける人もいると思いますので、そういった方は特段生産性を気にしなくてもいいということにもなります。
ただ、はてなブログなどの選択肢がある中でもWordPressを選んでいるわけなので、基本的には見た目にこだわりのある人が悩んでいるケースが多いと推察します。

ブログの集客力

続いてはブログの集客力です。単なる公開日記として運用している方はさておき、多くの方は「集客力を上げて、色々な人に見てもらいたい」と思っているでしょう。

そうしたときに、SEOに最適化していたり、美しい見た目で読者の目を引くことは魅力的に見えると思いますが、比較実験ができるわけではないため、厄介なことにその効果を実感することは非常に難しいです。

実際に自分で何かの疑問を検索したとき、お金のかかった商業サイト以外にも、色々な個人サイトがヒットすると思いますが、必ずしもその全てがキレイな見た目であるわけでもないので、結局は内容が大事になると個人的には思っています。

いずれにせよ、相当スキルがなければブログ開設からすぐ高いPV水準を叩き出せるわけではないと思うので、テーマ選定から悩んでいるスキルレベルであればなおさら、まずは自分でブログ活動を続けられるように先述の生産性に重きをおいたほうがよいと感じました。

ただし、集客力重視でテーマを選んでいくことで「こうして書いていくことで、テーマの力もあり、きっとPVが上がっていくはずだ」という自信のようなものがつき、継続のモチベーションになるのであればブログ活動のお守りとしての価値が生まれ、集客力重視にも意味が出ると思います。

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優先したいものを最もよく実現できるテーマは何か?

さて、このようにしてテーマ選びの価値観を定まれば、あとはそれに合うテーマを選べばよいことになります。

最初に前提知識で整理したように、WordPressテーマの特徴はつまるところ「生産性」か「集客力」かですし、それもどちらを第1優先においているかという設計思想のようなものなので、検索しておすすめに挙がるようなものであれば、初心者レベルにはさほど違いはないんだろうなと思っています。

なので、ここからは色々なテーマの公式ページやレビュー記事を巡りながらあれこれ探していくものと思いますが、機能以外で考えることにも少し触れておきます。

有料テーマを選択肢に入れるか?

先ほど、色々なテーマについて「初心者レベルにはさほど違いはない」ということを言いましたが、そうすると、当初の疑問に戻って「有料テーマは入れたほうがよいか?」という疑問にはそこまで意味がないことがわかります。
自分にとってよいテーマであることと、それが有料であることに関連はないからです。

一般論として、有料テーマにはお金を取るだけの価値があるはずなので、適当に選んだ無料テーマに比べれば、高品質である確率は高いと思います。
一方で、そのブログを動かすWordPressはコミュニティによって支えられている無料ソフトウェアですが、他の有料ソフトウェアに駆逐されることなく、ブログプラットフォームとして非常に強い地位を確立しています。

なので、「高品質な気がする」という感覚は間違っていませんが、それが全てではないので、ここまでに見定めた価値観に従って、好みのテーマを探していけばいいということになります。

そして、そこで見つけた好みのテーマが有料であったとして、それに自分がお金を出せるかどうかだけが問題であって、ハナから有料テーマを選ばなくてはならない、などと気張る必要もないということです。

人質としての先行投資

「それにお金を出せるかどうか」ということを考えるとき、普通の発想では「自分から見た価値に見合うかどうか」に従って判断することになります。

しかしここでもう1つの道があるとすれば、人質として先行投資するという考え方です。
ブログを本業にする人ならいざ知らず、副業的に位置付けている人であれば色々な要因でブログ活動を断念しそうになるシーンがあると思いますが、それを思いとどまらせる楔としてテーマやその他に先行投資しておくという話はよく聞きます。

今回はテーマに限った話をしていますが、一般に無料でWordPressを稼働させるのは難しいので、レンタルサーバやブログドメインなど、テーマ以外ですでにお金をかけていることが多いと思います。なので、そこへさらにテーマを加えるかどうかですね。
数千円で済むレンタルサーバやブログドメインと違い、メジャーな有料テーマは大体1万円以上しますので、それに比べれば楔としては重い部類に入るのではないでしょうか。

私のパターンであれば、初月4000円くらいかかる中で、1.5万円くらいかかるテーマを使ってすぐやる気を無くしたらなぁ…と思って日和りましたが、それから無事何事もなくブログを続けられたことで、半年くらいでお金を出す決心がついたという格好でした。
これもまた、今思えばもっと早く…と思いますが難しいですね。

あとからテーマ移行できる?

さて、ここまでで

  1. 前提知識を入れる
  2. 価値観をはっきりさせる
  3. 価値観に沿ってテーマを選ぶ

という主旨で話をしてきました。

1で前提知識を入れることはいいとしても、2の価値観をはっきりさせるところで苦戦する方が多いかもしれません。なぜなら、多くはこの悩みを実際にブログ活動を始める前に考えることになるからです。

自分にとっての「ブログ活動」って何?

価値観をはっきりさせる中では、ブログ活動の生産性というものがあるという話をしました。
端的に言ってしまえば、「楽しく/手間なく記事を書いていけるかどうか」というのが生産性だと思っていいでしょう。

だとしたとき、自分にとってどんなテーマであれば楽しく/手間なく記事を書いていけるのかなんて全くわかりません。
なぜなら、まだブログを書いたことがないからです。

なので、そうしたことから2でつまづいてしまう方がいると思いますが、その場合は選択を保留してとりあえず無料テーマで始めるというのも有効な選択です。

テーマ移行は簡単?

そして、選択を保留するのであれば、保留した選択が未来のある時点で再度選択できることが重要です。
保留したはいいものの、ゆでガエル理論で気付いたらそのテーマから移行できないとなってしまい、実質選択したに等しくなっては元も子もないだからです。
なので、無料とか有料はさておき、後からテーマ変更できるかどうかはテーマ選択を保留する上では大事になってきます。

もちろん、結論から言ってしまえば、後からテーマ変更することは可能です。私自身はこのブログで80記事ほど書いた時点でテーマ変更していましたが、多少苦労したものの数日の作業で概ねの対応が終わりました。

ただし、無料テーマの期間で様々なプラグインを駆使していたり、そのテーマ固有のブロックや修飾を多用している場合には、各記事の構成を変更するなど、記事数分だけ対応が必要になるかもしれません。

そういったことを考えると、テーマ移行は早いほど/デザインの工夫が少ないほどやりやすいということになりますね。

ブログテーマは “鬼に金棒”

いろいろ書いてきましたが、改めて思ったことは「ブログテーマは “鬼に金棒”」ということでした。

だからといって「有料テーマを入れるべき!」って言うつもりはなく、ツール以前にそれを使いこなす自分という鬼がいて初めて金棒となるテーマの価値が出てくるということです。

ブログの鬼になろう

有料テーマを入れるかどうか考える際に、「SEOに有利になる!」的な話を目にすると思いますが。できることならそりゃそうしたいと思う一方で、そもそも大事なのは検索エンジンに見つけてもらいたいコンテンツの質です。
以前、Googleの使命からSEOの本質を考えようなんて記事でも触れましたが、Googleは「検索者にとって有益な情報を検索結果にする」ことに心血を注いでいます。
なので、SEOによって多少見つかりやすくすることは可能だと思いますが、日々改善される検索アルゴリズムの前では質の伴わないコンテンツはいずれヒットしなくなっていくはずです。

だからこそ、あなた自身が鬼として良質なコンテンツを生み出し、金棒であるテーマがそれを補佐することが肝要であり、間違っても「素晴らしいテーマを入れれば、素晴らしいコンテンツが作れる」などと思わないほうがよいということです。

いい金棒で楽しくブログの鬼ライフ

そう思ったとき、テーマの特徴には大きく「ブログ活動の生産性」「ブログの集客力」があると触れましたが、特にこれからブログをはじめようとする方にとっては特に「ブログ活動の生産性」によって、続ける力を得るのがよいのではないかと思いました。

そんなところで、STORK19を入れた自分が言うのもなんですが、この観点を当時持てていたのであれば、書く楽しさに主眼を置いているであろうJINやSWELLに興味を持っていたかも知れません。

JINについて(JIN) より
SWELLの特徴(SWELL) より

この記事をまとめるにあたり、改めて人気なテーマのことを調べてみましたが、実際に名前を聞きやすいことや、こういった使いやすさを全面に立てたこれらのテーマはちょっと使ってみたくなりますね。

まとめ

元々は、「有料だろうが、さっさと今のテーマにしておけばよかったな」とふと思った内容をちゃんと書き下したいと思って書き始めた記事ですが、思いの外長くなりました。

集客力のくだりは自分で書いていてもちょっと乱暴な気がしますが、それもやはりブログ初心者にとってはブログを続けられることが何よりの価値だと思っています。

見た目にこだわっていなくても、素晴らしい内容だとして日常的に読みに行くブログはありますし、逆に見た目がいいからと言って素晴らしいことを言っていると先入観を抱くわけでもないので、とにかくいい記事を書ける環境を少しでも与えることがブロガーの、特に初心者ブロガーのテーマ選びにとって一番大事なんじゃないかと私は感じました。

今回のこの記事で、どのテーマがいいなんて話はほとんどしていませんが、自分のブログ観を少し立ち止まって考えておくとそんな自分を助けてくれるテーマが見つかるんじゃないかと思いました。
この記事が同じように悩む方の助けになれば嬉しく思います。

参考記事

記事中でも紹介しましたが、100記事達成を振り返った記事です。

主に無料ブログ期間中ですが、見た目や機能性のために色々なプラグインを試しました。
無料テーマでこういった試行錯誤の状況に追い込んだことで、WordPressそのものに対するスキルはついたような気はしますが、本質的に苦しむ必要があったのかと言われると微妙ですね笑


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