運用レポート
今回は2021年12月末における運用レポートです。
主な出来事
2021年第3四半期は概ね右肩上がりの3か月となっています。
前回は3か月を通じてほぼ横ばいの着地となっていましたが、今回は+10%近く上げる好調さを見せました。
引き続き収まりを見せないコロナ禍の社会情勢ですが、夏のデルタ株に代わり、12月はより感染力が高いとされるオミクロン株が猛威を振るっています。日本は12月末時点で比較的穏やかな推移となっていますが、アメリカやイギリスなどの欧米各国は過去最大の感染者数を更新し続け、そうした混乱が11月下旬の下落要因となっています。
一方で、感染力に対して症状自体はそこまで重くないのではないかとの報告や、ファイザーやモデルなをはじめとしたワクチンのブースター接種が引き続き効果的だとされる見解が示されていることで、再び株価は上昇に転じることとなりました。
また、以前から噂されていた米国金融緩和の再引き締め、テーパリングの開始がアナウンスされました。リーマンショック後の2013年、前回のテーパリング実施にあたって市場の混乱を招いた反省から、今回は十分な事前説明と慎重な実施姿勢を示し続けたため、大きな混乱なくテーパリングが進むものと見られています。
S&P500 | 始値 | 終値 | 高値 | 安値 | 値幅 |
---|---|---|---|---|---|
日付 | 12/31 | 12/29 | 10/4 | – | |
値 | 4357.05 | 4766.18 | 4793.06 | 4300.46 | – |
上昇率 | – | +9.39% | +10.01% | -1.30% | 11.31% |
期間中の上昇率は+9.39X%、値幅は11.31%でした。
アセットアロケーション
資産クラス | 全体構成率 | 全体構成増減率 | 資産別増減率 |
---|---|---|---|
現金 | -2.90% | -6.70% | |
国内株式 | 21.76% | -0.66% | +4.23% |
先進国株式 | 54.25% | +3.71% | +15.29% |
新興国株式 | 0% | 0% | 0% |
国内債券 | 0% | 0% | 0% |
先進国債券 | 4.22% | -0.09% | +5.24% |
新興国債券 | 0% | 0% | 0% |
その他 | 0.58% | -0.06% | -2.96% |
合計 | – | – | +7.40% |
2021年9月末に比べ、総資産は+7.40%となりました。
資産の半分を占める先進国・米国株式インデックスが大きく上昇していたため、それが全体にそのまま効いた格好となりました。
それ以外では日本株の買い増しや白物家電の買い替えをいくつか行った関係で現金が額と比率の両面で減少しています。
先進国債券(BND)が5%ほど増えているのはこのところ進行した円安の影響ですね。
直近の投資アクションについて
相変わらず特筆すべきアクションは行っていません。
が、現金比率がまた20%を切ってしまっているのでそちらのケアがまた必要になってきました。
このあたりは前回レポートでも「生活防衛資金として確保すべき現金の絶対額と、資産運用における無リスク資産としての現金比率」として再点検の必要性を感じていたので、この点については年次レポートの中で考えを整理したいと思います。
まとめ
今回の3か月は先進国・米国株インデックスの好調さを受け、好調な資産推移となりました。
12月には会社からの賞与をもらったりもしていますが、徐々に運用資産の絶対額が賞与に比べて大きくなってきていることで「12月だから大幅に増えた」という説明でもなくなってきたような気がします。
依然として資産形成の成果に対する入金力の寄与度は大きいものの、お金を使うことについても見直すべき時期がきているのかもしれないと感じました。
次回は2021年の年次レポート、および2022年3月分の四半期レポートを予定しています。