資産運用レポートについて

当サイトには2020年度から四半期および年度ごとの資産運用レポートを書き残していますが、レポートを書き残す目的や意図を予めまとめておきたいと思います。

目的

このレポーティングの目的は、これまでちゃんとやってなかったという意味では現時点においてほとんど興味本位ですが、継続していくことで以下の達成を目指します。

資産運用活動の継続的な改善

定期的な観測と評価を通じ、大きな目標に通じる投資戦略と、戦略に即した短期的な投資戦術、および実際の行動を振り返ることで、資産運用活動の継続的な改善を目指す。

そのための具体的な活動としては以下の3点です。

  • アセットアロケーションの把握
  • 投資戦略とアセットアロケーションの整合性確認
  • 投資戦術の振り返り

1点目はそのままですが、資産クラスでみたアセットアロケーションの把握を行います。
内容のところで詳しく触れますが、基本的には現金/株式/債権とその地域性を別にした8資産に分類してアセットアロケーションを把握します。

2点目では、そうして把握したアセットアロケーションが定期的に確認している投資戦略と整合しているかの確認を行います。
2020年の現時点では株式100%に近づくとしても特に問題なしと考えているため、あまりチェックらしいことにはなりませんが、今後10年20年の中では徐々に安全性重視のポートフォリオに移行していくため、そのチェックを行います。

3点目は、レポーティング期間ごとの投資アクションを振り返り、投資戦略に即した投資戦術としてどうであったのかを振り返り、改善を検討する機会とします。
基本的には3か月ごとにレポーティングを行うため、特に神経質に振り返る要素はなさそうですが、年1回はきちんと振り返りを行い、アクションの改善に努めたいと思います。

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方法

先ほどの目的意識を念頭に、以下の内容で定期的にレポーティングを行います。
レポートには期間別に四半期および年次のレポートを想定しています。

四半期レポート

四半期レポートは以下のように構成します。

  • 主な着眼点
    • 短期的な活動の振り返りと自制に向けた分析
  • タイミング
    • 3か月ごと(3/6/9/12月)の末日
  • 内容
    • 主な出来事(市況)の振り返り
      • 定性的な認識をアウトプットすることと、定量的な指数推移を確認する
    • アセットアロケーションの推移
      • 前期と比較して、アセットアロケーションがどのように変化したかをまとめる
      • 給与収入による単純増も含めた評価を行う
    • 投資アクションの振り返り
      • 3か月間のうち、特に意図的に行った/行わなかった投資アクションの振り返りを行う
      • 振り返りを通じて、次の四半期におけるスタンスを見定める

四半期レポートでは特に最後の振り返りとそれによる自制が重要だと考えています。

基本的には日々の市況を見てしまうタイプなので、市況に応じて投資アクションを取ってしまうことも多いと予想しますが、そうした日々の動静に従った思考の流れを落ち着いて評価し、投資戦略を立てたときの思考水準とすり合わせて日々の投資アクションを考えられるようにしたいと思っています。

年次レポート

年次レポートは以下のように構成します。

  • 主な着眼点
    • 中期的な活動の振り返りと次年度目標の設定
  • タイミング
    • 各年1月1日~12月31日(確定申告を考えるタイミングに合わせる)
    • できる限り1月第1週にレポートを行う
  • 内容
    • 基本的に四半期レポートの観点と同じ
      • 振り返りの期間を3か月から1年に拡張する
    • 年次レポートには次年度の取り組み姿勢を含め、定点観測よりは振り返りと改善により時間を使うようにする

自制をポイントに挙げた四半期レポートに対し、年次レポートではむしろ次年度におけるチャレンジに目を向けます。

四半期でチャレンジを狙う場合、投機的な側面を持つ目標設定になりやすい(というかならざるを得ない)と思っているので、年次レポートでは1年というタイムスパンでじっくり頭を使いつつ、「1年をかけるに値する目標」をじっくり見定めたいと思います。

Q&A

資産運用レポートの形式を考えるにあたり、自問自答的に考えた内容を随時まとめておきます。

Q. なぜ増減率のみをレポートするのか

絶対額にも当然興味はありますが、年々運用資産が大きくなっていく中では、絶対額による価値判断にさほど意味がないと考えられるため、当初からパーセントに着目した認識や評価を身に着けるため。

また、他人から見る場合も、他人の絶対額に大きな意味はなく、アセットアロケーション操作を中心とした比率コントロールや、時期のごとの投資アクションが分かれば十分だと考えています。

Q. なぜ不動産を総資産に入れないのか

不動産は投資ローンによるレバレッジをかけている点で、通常の現物運用とは桁の違う影響力を持つことになります。

総資産という意味では正しいが、レポートの目的であるアクションの振り返りと評価が、ほぼ不動産に依存するものとなってしまうため、本レポートには含めないようにしています。

Q. では不動産レポートはしないのか

不動産に関しても十分注視すべき対象だとは考えていますが、短期的な市況に影響されるものではなく、具体的なアクションも限られることから、振り返りと改善の幅が本レポートのように効果的であるとは思えないためです。

投資戦略を見直す観点では当然加味すべき要素ではあるため、そうしたタイミングで評価することで十分だと考えています。

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各レポート

実際の資産運用レポートは以下です。

年次レポート

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